Industrial Internet of Things（IIoT）をベースにした数多くの技術は、製造、エネルギー、医療、小売などの業界で急激に拡大し、ますます重要になっています。 IIoTは新しい変革の波を呼び起こし、私たちの従来の進め方をどんどん変えています。

IIoTシステムに関する最大の課題の1つは、生成される大量のデータの処理の問題です。　たとえば、IoTシステム搭載のオイルリグ（海底油田の掘削のために海上に設ける設備）は1日あたり最大8TBのデータを生成し、IoTセンサー搭載の自動車は1日あたり約1PB（=1,024TB）のデータを生成、ジェット機（ボーイング737）は最大で驚くべきことに1分間当たり333GBのデータが生成されるのです。　それらの膨大なデータが処理され、送信、保存されるのです。

IIoTシステムが直面しているデータおよびストレージ関連の別の課題とは、それらの動作環境にあります。　IIoTアプリケーションでは、情報の取得、保存、分析、および共有を行うために、厳しい環境条件に耐えることができる汎用ストレージデバイスが必要です。　これこそが耐久性のある産業用フラッシュストレージデバイスが必要とされる理由です。
Industrial Internet of Things（IIoT）をベースにした数多くの技術は、製造、エネルギー、医療、小売などの業界で急激に拡大し、ますます重要になっています。 IIoTは、私たちの仕事の進め方に新しい変革の波を呼び起こしていきます。

産業用フラッシュストレージデバイスは-40〜85℃の厳しい動作環境にあっても大量のデータを長期間、確実に処理します。　さらにこれらのデバイスにはSLC NANDフラッシュメモリーが採用されており、IIoTアプリケーションに対して高い信頼性を保証することが可能となります。　
IIoTアプリケーションのデータのロギング、処理および伝送、ミッションクリティカルな手順の実行などのデータ管理を処理する能力はこのような高い信頼性を持つ産業用フラッシュストレージデバイスにより実現しています。　
以下、IIoT産業用フラッシュストレージ アプリケーションの例を見てみます。

スマートファクトリー

スマートな工場制御システムと自動化は、プロセス監視、プログラミング更新、機械制御などの幅広い機能のために、フラッシュストレージに大きく依存しています。多くの相互に接続されたデバイスや部品には、無限のライフサイクルと多機能な構成が必要であり、止まることはゆるされません。

健康管理

長い製品ライフサイクルと規制要件により、産業用フラッシュストレージは医療用スマート機器に最適です。リムーバブルカードが患者や医療従事者によって頻繁に取り扱われる場合には、機械的堅牢性も大変重要になります。　　BOMおよび拡張ライフサイクル（ELC）管理により作り出された工業用グレードフラッシュカードは幅広い耐環境性能、厳しい医療要件との互換性を保ちながら、長期間の製品製造を実現しています。

航空宇宙

航空宇宙産業は、衝撃、温度、湿度、振動などの軍事用途に関連する極端な環境条件を特徴としています。　さらに、飛行機、宇宙船、および他の関連する航空機はすでにIoT技術に大きく依存しており、産業用フラッシュストレージソリューションがこれらのアプリケーションの明確な選択肢となっています。　Delkin社は、ヘリコプターブラックボックス録画、ジェットミッションデータ収集、無人航空機基地局や飛行データ記録、機内エンターテインメントやWi-Fiサービスなどのアプリケーション用のフラッシュストレージソリューションを提供しています。

交通

陸上、海上、空のいずれの輸送形態も本質的には、動作環境の問題克服と長期信頼性の確保が必要十分条件となります。　輸送用途において「データロギング」や「ビデオ録画」は厳しい動作環境条件、使用方法に対応するため、耐久性の高いSLCフラッシュが使用されています。　

エネルギー

発電所および送信所は、究極の動作環境でのIIoT利用が行われているアプリケーションの一例です。　海の底であれ、間欠泉の中であっても、激しく変動する温度、衝撃、および振動のデータを処理するために産業用フラッシュストレージデバイスが設置されています。　
エネルギー探査のための地震データを収集したり、施設を遠隔監視したり、風力タービンのオペレーティングシステムを保管したりと、Delkin社の工業用メモリー製品は高い性能と長期的な信頼性を実現しています。

結論

上述のアプリケーションはほんの一例に過ぎず、他にもの多くのIIoT産業用フラッシュストレージアプリケーションがあり、技術の進歩に伴って多くの製品が生まれ急拡大すると予測されています。　相互接続されたデバイスの数は2019年までに200億台に達すると予測されています。　これから生まれるであろう多くのIIoTアプリケーションにとっても、過酷な動作環境条件や長いライフサイクルを特徴とする汎用ストレージが必要となることは明らかです。